作:カトリーヌ・フィユー / 訳:常田景子

演出:河原その子
出演:山像かおり & 石村みか

2025年12月3日(水) 2:00 PM & 7:00 PM
@劇場シアターX(カイ) ギャラリーX
入場無料


※ 定員に限りがあります。→ こちらからご予約ください

副大統領夫人(セカンドレディ)の“世界独占インタビュー”。その虚構の旅路に潜む、真実と欺瞞の深い闇とは

プロジェクトについて
本企画は、ニューヨークを拠点とする非営利劇団 Crossing Jamaica Avenue(CJA) が、シアターX(カイ)と提携して初めて実施する 国際共同創作プロジェクトです。米国の劇作家 × 日本の翻訳家 × 日米で活動する演出家 が、言語・文化・視点を交差させながら 「作品を育てる過程」そのものに焦点を当てる、実験的な試みです。
今回は、完成版を提示する場ではなく、作品が立ち上がっていく“途中経過”や“問いのプロセス” を、観客の皆さまと 共に探るオープンダイアログの場を設けるために、上演後には 自由参加のディスカッション を予定。劇作家カトリーヌ・フィユー氏も アメリカよりオンライン参加 します。

セカンドレディの “語りの旅路” は、どこへ向かうのか?
式典の賛歌を伴いながら、セカンドレディは外交と白いブラウスという仮面に身を隠す。しかしその奥底では、抑え込むことのできない真実がちらついている。力強く螺旋を描くような独白の中で、彼女は準備された共感の言葉と、想像力に富む正当化の間を揺れ動きながら、移民、戦争、依存症、アイデンティティ、そしてセクハラといったテーマを渡り歩いていく。その一方で、彼女は自身の家庭の優しさ、礼節、神聖さを強く主張する。省略や歪曲を繰り返す中で、彼女は演技の中にほころびを見せ、誰が最終的な振付師なのかは必ずしも明らかではない。フィユーの戯曲は、真実とは必ずしも事実や現実によって決まるものではなく、言葉と上昇志向によって創り出され得るのだということを照らし出す。『トリップ・オブ・ア・ライフタイム』は、フィユーが影響を受けたフランス的伝統ー―イヨネスコの系譜に連なる、詩的にして苛烈な瞑想劇であり、切迫感と魅力に満ちた現代の鏡像だ。

お問い合わせ
info@crossingjamaicaavenue.org
TEL:070-8459-8517 CJA
TEL:03-5624-1181 シアターX(カイ)


〒130-0026 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア2階
JR 総武線両国駅西口下車、左へ徒歩約3分
都営地下鉄大江戸線両国駅A4・A5 出口徒歩約8分

プロジェクト・チーム

カトリーヌ・フィユー(Catherine Filloux) (劇作家)
フランス系アルジェリア系アメリカ人の受賞歴ある劇作家・リブレット作家・人権活動家。数十年にわたり人権をテーマにした作品を執筆し、アメリカ国内外で幅広く上演されてきた。最新作の戯曲 How to Eat an Orange は INTAR の委嘱作品として 2024 年にニューヨークの La MaMa で初演、ミュージカル Welcome to the Big Dipper も同年オフ・ブロードウェイで初演予定。

オペラでは、オルガ・ノイヴィルト作曲による Orlando の台本を担当し、ウィーン国立歌劇場史上初となる女性作曲家・女性台本作家チームによる作品として注目され、2022 年グラウエマイヤー賞を受賞した。

フィユーは、ボスニア、カンボジア、イラク、スーダンなど世界各地の紛争地を訪れて創作活動を行い、人権と演劇の橋渡しを続けている。さらに、国際的な劇作家リトリートや口述歴史プロジェクトを指導し、フルブライト上級スペシャリストとしても活躍。草の根組織「Theatre Without Borders」を共同設立し、若い作家たちのメンターとしても尽力している。
https://www.catherinefilloux.com/bio-awards

常田景子(翻訳家)
大学時代に野田秀樹主宰「夢の遊眠社」で活動を始め、その後「木山事務所」「NOISE(如月小春主宰)」などで俳優として舞台活動を継続するかたわら、演劇関連の翻訳に携わる。
パルコ劇場で制作を務めたのち、上演台本の製作を中心にフリーランスの翻訳家として多くの戯曲翻訳を手がける。

主な上演作品に「滅びかけた人類、その愛の本質とは…」(宮本亜門演出)、「伝説の女優」(宮田慶子演出)、「デモクラシー」(ポール・ミラー演出)、「6週間のダンスレッスン」(西川信廣演出)、「奇跡の人」(鈴木裕美演出/森新太郎演出)、「ペテン師と詐欺師」(宮田慶子演出)、「CHICAGO」、「メリリー・ウィー・ロール・アロング」(宮本亜門演出/マリア・フリードマン演出)、「ヒストリーボーイズ」(小川絵梨子演出/松森望宏演出)、「スルース」(深作健太演出/吉田鋼太郎演出)、「パレード」(森新太郎演出)、「ビリー・エリオット」(スティーヴン・ダルドリー演出)、「ピアフ」(栗山民也演出)、「カム・フロム・アウェイ」(クリストファー・アシュリー演出)など。
翻訳書に「戯曲の読み方」「リディキュラス!」「ヴードゥーの神々」などがある。

河原その子(演出家)
東京出身。俳優・ダンサーとして活動を始めたのち 1995 年に渡米し、アン・ボガートに師事。以降、テキスト・音楽・身体表現・視覚芸術を融合させた舞台作品を創作し、ニューヨークの主要劇場で上演している。能・歌舞伎・京劇など多様な伝統芸能を取り入れた演出で知られ、古典作品の新解釈や現代劇の開発にも積極的に取り組む。『DEADLY SHE-WOLF ASSASSIN AT ARMAGEDDON!』(La MaMa)の演出は、ニューヨーク・タイムズなどで高く評価された。

ロックフェラー財団 MAP 助成金、全米芸術基金、国際交流基金、The Fund for Women Artists、ジム・ヘンソン財団、Asian Cultural Council など多くの支援を受け、Drama League や New York Theatre Workshop の演出フェローシップを授与。Lincoln Center Directors Lab、Mabou Mines レジデント・アーティストなども務める。

教育活動にも注力し、プリンストン大学、モントクレア州立大学で講師・非常勤教授として後進を指導。フォーダム大学、ニューヨーク大学でも訪問アーティストとして教鞭を執り、ボストン大学のアーティスト・イン・レジデンスとしても活動する。コロンビア大学芸術学部演出科修士(MFA)取得。2000 年より、NY 市公認非営利劇団 Crossing Jamaica Avenue の芸術監督を務める。

山像かおり(俳優/セカンドレディ)
大阪府出身。元文学座座員。2017年よりフクダ&Co.所属。文学座の舞台の他、主催する羽衣1011、西瓜糖の全公演に出演。椿組、流山児★事務所、玉造小劇店、劇団道学先生など他団体の出演も多数。声優として、吹替えでジュリエット・ビノシュ、ジュリア・ロバーツ役や、海外ドラマ『ER緊急救命室』『クローザー』『リベンジ』『ザ・クラウン』、アニメ『サマーウォーズ』『妖怪人間ベム』等で主役、メイン役多数。NHKのラジオドラマや朗読にも数多く出演。脚本家として秋之桜子名義で、主催団体の脚本の他、椿組、花組芝居、PARCO、東宝などの公演や、劇場アニメ、関連小説など幅広く執筆している。https://fukuda-and.co/yamagata

[今後の予定]ぽこぽこクラブ『home〜りんごさんのうた〜』2026年1/13 (火)〜18 (日)座・高円寺/朗読劇『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』(脚本、出演)2026年1/29(木)30(金)浅草公会堂

石村みか(俳優/セカンドレディ)
てがみ座劇団員、東京演劇道場メンバー。
せんがわ劇場で表現教育等の普及活動を行うDEL(Drama Education Labo)のメンバーでもある。
1995年、青山劇場10周年記念に白井晃演出の「銀河鉄道の夜」にカンパネルラ役で出演。以降「キレイ」(松尾 スズキ演出)、「贋作-桜の森の満開の下」(野田秀樹演出)、「書く女」(永井愛演出)他、多くのプロデュース公演に参加。2019年「グリースクス」(杉原邦生演出)、2020年「ゲルニカ」(栗山民也演出)、2021年「hedge1-2-3」(詩森ろば演出)、2022年「レストラン『ドイツ亭』」(丹野郁弓演出)、短編戯曲祭シリーズ(演出川村毅)、紛争地域から生まれた演劇シリーズ『Bad Raods』(生田みゆき演出、コロナにより延期)、「流行感冒」(NHK)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(cx)朝の連続ドラマ小説「らんまん」に女中頭ふじ役(NHK)など映像でも活躍中。

近年では、表現教育のファシリテーターとして、子どもとの演劇ワークショップ活動に積極的に参加している。玉川大学演劇専攻卒業後、94年7月から約1年間 ロンドン国立ゴールドスミス大学留学。https://tegamiza.net/member/ishimuramika.html